ある男の物語
ある男は息を切らせながら走っていた・・・
地下鉄の終電まであと7分・・・
これを逃したら帰れない・・・
普段使わないももの筋繊維が悲鳴を上げている。
更に2次会まで参加した飲み会の酒が体に残っていた・・・
「プシュー」
「ドアが閉まります」
「はぁはぁ・・・間に合った」
男は1㎞もの道を走り切って疲れたいた・・・
「う・・ぐぅ・・」
電車の座席に座ったとたん眠気に襲われた・・・
「う・・う・・」
男が目を開けると乗換えなければならない駅を2駅ほど乗り過ごしていた。
反対方向の電車はすでに無くなっていた。
携帯で乗換え先の終電を調べると・・・あと10分程しかなかった・・・
「くそぉ!!!」
男は急いで改札を出た・・・
あたりは静けさで満ちていた・・・・・
「くそぉ・・・・」
その時一台のタクシーが目の前に停車した・・・
「●●●駅まで」
男に時間はなかった終電を乗り過ごすとタクシーで帰らなければならない・・・
男の財布に余裕はなかったがやむ得なかった・・・
「着きました・・・890円です」
「つりはイラン!!!」
男は110円を受け取らずホームへ走った・・・・
今日二回目のマラソン・・・・
何とか2回目の終電にも間に合い・・・無事帰宅した男であった・・・
が・・・翌日
頭が痛い・・・・
ろくに睡眠も取れず、男は嘆いていた・・・
終わり